社会人の政治力 ― 出世する人の特徴

book, hd wallpaper, full hd wallpaper-8312948.jpg 会社・社会人一般

‘政治力’ってなんだろう。

日頃の信頼が大切!

 どの会社に入っても、3~5年は新人時代として過ごす。その後、その会社の社員として評価され昇進、役職への任用などのイベントがある。

 最近では、転職を機に昇進したり、役職への任用があったりと、会社勤めも欧米化しつつある。

 ここでは、日本の昔からある企業、いわゆるJTC(Japanese Traditional Company)のお話をする。

 社内でしっかりと出世するに人の特徴として‘政治力’がある人が挙げられることがある。‘政治力’というと自民党の派閥の領袖のような、かなり年齢のいった人を思い浮かべるかも知れないが、年齢にかかわらず‘政治力’は大切である。

 ‘政治力’と広辞苑で調べると、「政治的な手腕・力量」とある。

 そこで‘政治’を調べると「①まつりごと②人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力、政策、支配、自治かかわる現象~」とある。

 社会人的な意味でまとめると、組織の意思決定に参加し、周囲の意見をまとめつつ、自分の考えを実現する能力とでも定義付けられようか。

 ちょっと経営者的な表現だが、新入社員であっても、自分の仕事をコントロールするためには、他人と協力したり、自分の得意な分野を相手に認めさせたりすることが必要である。

 自分の主張を上手く組織の意思決定として認めさせる能力は、どのようにしてつくのだろうか。

 11月1日の日本経済新聞の33面には、「日本の政治 身近に感じよう 国の運営、信頼で動く」(学びのツボ)という記事が紹介されている。政治に興味を持っている人間は、50歳以上の比率が高く、その人たちの意見が反映される「シルバー民主主義」になっていると指摘する。若者も政治に興味を持とうという記事である。

 その中で、大島理森さん(前国会議員、衆議院議長)が、「相手の言い分を徹底的に聞くこと」「約束を守ること」「嘘を言わないこと」で信頼関係を日頃から築くことが、最終的には集団の意思決定で大切なこととなると発言している。

 これは全くその通りである。日頃の信頼関係が最終的には集団の意思決定をコントロールする際に1番役立つツールなのだ。

 「何を話すか」よりも「誰が話すか」という部分が大切なのである。‘政治力’とは、最終的には‘人間力’といってもいいのかも知れない。

 国会中継などを見れば‘政治力’が付くかといったらそれは無理なような気がする。

 山本太郎議員が参院予算委員会で、岸田首相のことを「増税メガネ」「増税クソメガネ」と呼んだことがニュースになっていた。

 このような相手を貶め、煽るような発言に政治力は一切ない。相手の反感、国民の反感を買うだけの政治的には意味のない幼稚な発言であると思う。このような発言に「よくぞ言った!」などという一部国民もいるのが不思議でならない。

 最初から相手を敵と決めつけ「あだ名」で呼んだら、妥協点などなくなる。結局、文句を言うだけの野党に成り下がるだけである。

 相手に敬意を払えない人間の言うことを一部でも受け入れるほど人間はできていない。

 さて、就活生が‘政治力’を身につける格好の場面が存在する。それは、就職活動中のグループディスカッション(GD)である。

 もちろん、初対面の就活生同士なので、日頃の信頼関係などは皆無である。

 しかし、ほんの小一時間のGDであっても「あっ、コイツ信頼できるな」と思わせることは可能である。

・反対の立場の人の意見をしっかり聞く

・発言の根拠や理由を述べる

・抽象的ではなく、具体的に述べる

などであろうか。

 周りの就活生に信頼されたら、きっと意見も尊重される。選考もパスできるであろう。

 ディスカッションというと、つい「討論」という捉え方をしてしまい、相手を論破しなければならないような気もする。

 しかし、人事採用担当は「組織や集団の意見をまとめつつ、自分の意見を通してゆく能力」を求めているのである。それは、周りへの敬意、周りからの信頼が大切である。

 そのような‘政治力’のある就活生を企業は求めているのだと思う。

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