男女の賃金格差の是正についての取り組み - メルカリの調査・アクション

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男女の賃金格差の問題。

メルカリの迅速な対応は素晴らしい!

 本日10月19日、朝のNHKニュースの中で、男女格差を是正するメルカリの取り組みが紹介されていた。このブログでも男女の格差について取り上げたことがあった。

 メルカリの調査とその解決方法としてのアクションは、朝日新聞デジタルの記事で報告されている。

 NHKのニュースで改めて取り上げられたのは、今月9日に発表されたノーベル経済学賞のゴールディン教授のメインの研究テーマが男女の賃金格差の原因の究明であったことから、報道の価値があると評価されたからであろう。

 メルカリは社内の男女の賃金格差がどの程度あるかを調べた(昨年7月から今年6月まで)。

 男女の賃金格差は、37.5%あったそうである。主な原因としては、経営陣、エンジニアなど給与体系が高く設定されている役職、職種に男性が多いことが指摘されていた。これは、やっている仕事がそもそも違うので男女格差とは言えない。合理的に説明が可能だからである。

 一方で、“説明できない格差”が7%あったそうである。この格差の生じた原因についても述べられていた。

 メルカリで現在働いている人間の約9割は、転職組だそうだ。メルカリで働き始める際には、元の会社の給与が参考資料となり、新給与が決定されるそうだ。元の会社の男女格差がメルカリに引き継がれるような形になってしまったそうである。

 メルカリの対応は早く、対象の女性の基本給を上げるなどして調整し、格差を7%から2.5%まで縮めたとのことである(今年8月中に完了)。

 奥さんが近くにいたのでいろいろとこの件について話し合った。もちろん息子もちゃんと会話に参加してきている。

 同じ新入社員、同じ役職、同じ職種において男女差があるのはおかしい。でも、会社の中では、能力、信用度などで任される仕事は個々人で異なるのは当然だ。‘男’である、‘女’であるという大きな主語の格差を是正する方向性としては正しいが、あまりそれにこだわるとまた違う不平等を生むのではないかと私は考えた。

 奥さんも同じ感覚だったようだ。

 息子には、“同一賃金同一労働”の考え方を説明したりした。

 結局、コンビニの店員とか、工事の誘導員とか単純な作業な場合には、格差の問題になるが、仕事の内容がそもそも違うような場合、格差とあまり言い過ぎるのはどうかということになった。いや、コンビニの店員でも、工事の誘導員でも、少し給料増やしてやれよ、と思うくらい気の利いた人もいる。とても難しい問題だ。

 やはり不合理な格差についての是正はちゃんとしつつも、個々人の待遇面では、人事の担当者がちゃんと説明できるように準備する。それについて相談したり、質問したり、確認したりする窓口のようなものがしっかり社内に整えられることが必要なのではいかと感じた。

 人事の担当者が、キャリアコンサルティングを行う会社も存在する。

 人事の人に自分の待遇についての悩みを言うと、左遷されるのではないか、評価が悪くなるのではないか、など最初のうちは敬遠されていたそうである。

 しかし、話を聞いてもらえると、その個人も様々な気づきを得て、それが職場とかを変えていくことになると聞いた。

 自分の能力を高め、会社に貢献する道筋をしっかりと捉えられるようになるそうである。横をみて格差を嘆くより、良い方向性のように感じる。

 もちろん不合理な格差については是正する方向性でいい。ただ、横にばかり目が行くようになると生産性も落ちる。

 会社側がキャリアコンサルティングを行うという視点はいいのではないだろうか。

 さて、朝日新聞デジタルの記事はどう締められているか確認しましたか。最後は、「採用プロセスの見直しも進めている…」そうである。このような格差に即座にアクションを起こしてくれる企業なら是非とも勤めたいと思うだろう。

 その結果、優秀な人材が集まり会社をもっと大きくしてくれるかもしれないのだ。格差の是正自体は、その瞬間、会社に負担になるかもしれない。しかし、公正な会社であるとの評判はいずれ利益となって返ってくるのだ。

 将来へ向けて正しいことをする大切さを感じた。

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