中学受験を考えている親御様へ - 日本経済新聞の特集記事から考える

ai generated, computer, laptop-8337505.jpg 子育て・教育

中学受験がヒートアップ。

通塾の早期化のメリット・デメリット!

 今週の日本経済新聞の月曜から木曜日にかけて、「ヒートアップ中学受験1~4」(迫真[HAKUSHIN])という特集記事が掲載された。

1. 小1から塾「早くない」

2 .合否判定、15分の面接だけ

3 .公立トップ校が「青田買い」

4 .海外だって進学候補

というタイトルだった。

 実は、我が子も小1から大手の塾に通い、今年6年生、まさに特集記事のまっただ中にいる。

 今日はこの記事たちをベースに自分の家のことを少し語ろうと思う。

 息子は少し変わった幼稚園に通っていた。保育園と幼稚園と習い事が併設しているような園で、園が修了した後は、学童保育のように預かりつつ、習い事があればそれに参加するという所だった。

 自然と習い事があるほうが本人も楽しいし、時間が無駄にならないという感じになった。

 習い事については、小学校に進学してからも通う事ができたので、そのまま通っていた。

 毎日習い事があるわけではない、空いている曜日に塾の予定を入れることを考えた。

 最大手の塾が準最寄り駅にあり、そこに入塾した。

 特集記事の中では、小4で枠がすべて埋まってしまい、入れなくなるおそれがあるから小1から塾に入れるとのことだったがこれは事実である。

 私は東京23区北西部に住んでいる。最大手のその塾は、区内ではその駅にしかなく、次の校舎はもう埼玉に入ってしまう。区内の各駅、23区以外の東京から生徒が集まることとなる。校舎は、ビル1棟全部を使っているが、1学年300人が限界くらいだと思う。1年のうちは少ないが受験期に向け増えていく。

 記事では「SAPIX東京校」だったが、大手だったら、どの塾、どの校舎でも程度の差はあるが同じような現象が起きているだろう。

 中学受験の可能性があるのだったら早めに大手の塾に通うことは悪いことではない。従来は、小4あたりから通塾するのが標準的だったが、塾通いの早期化がすすんでいるのは間違いない。記事では、「低学年から勉強の習慣を身につけることが重要。小1での入塾は決して早くない」と大手塾の担当者が言っていたが、全くその通りである思う。

 小1から塾に通わせて良かった点がある。

 まず、記事の言うとおり勉強の習慣が身についた。そのように言うと、自ら勉強する天才肌のように思えるかも知しれないが、そのような優等生的なことではない。とにかく勉強は最終的にやらなければいけないものだし、自分のためになるし、いろいろ分かると面白いということがはっきり理解できた。「勉強=イヤなもの」という考えが全くなくなった。

 できないことにぶち当る前にコツコツとやっていく。小さな成功体験を小1から積み重ねている。このことは今後の人生の中でも大きな部分になるのではないかと思う。

 次に、地頭が良くなった。国語、算数といった基礎的なことがしっかり分かる。すると、すぐに分かるモノと分からないモノがはっきりと分かるようになるようである。答えのない事柄については、自分の頭で時間を掛けてしっかりと考えられるようになったようである。

 小学校低学年の頃、息子は家のカギを忘れて家に入れないことがあった。塾までには時間がある。さてどうすれば…、という状況に陥った。近所に親戚はいない。

 息子は順を追って考えた。筆記用具はランドセルにある。だから、塾に行ける。体を休ませよう。学校に戻るか、家の前で過ごすか、公園に行くか、友達の家に行くか。

 結論としてはお隣さんの家に入れてもらったそうだ。そこで塾の時間まで待って塾に行った。

 なぜお隣さんに声を掛けたかの理由が面白い。お隣さんはネコ好き、家にネコがいっぱいいる。飼い猫もいれば突然やってくるネコも家に上げて餌を配ったりもしている。住みたがるネコはそのまま家に住まわせるし、出て行くネコを無理に引き留めたりしない。

 自分もネコみたいなもんだろうと考えたのである。

 また、お隣さんなら、父や母が帰ってきたらすぐに気づく可能性が高い。下手に近所から動くと修正できる可能性が低くなると判断した。

 公園とか、友達の家だと、遊ばなきゃいけなくなる。塾に行くことを忘れるかも知れない、と判断したようだ。

 あせらず、分かるところから処理し結論に至っている。自分の頭で考えられている。地頭が良くなっているんだろうなと感じた出来事であった。

 最後に良かったことは、自分の小学校以外の優秀な友達ができることである。うちの子はたまに最上位のクラスに行くことがあるくらいだ。上位3クラスくらいの友達は、本当に優秀らしく、同じ問題でも違う解法がポンポン出てくるそうだ。優秀な友達の資質を体験し、自分もそれに近い人間になりつつある。変ないじめなどなく、本当にお互いを高め合うような関係性があるそうである。

 志望校はそれぞれ異なるようだが、それぞれが進学し、その学校の中核となれる、そんなヤツらが友達なのである。自然と勉強が楽しくなる、そんな状況なのだそうだ。

 ただ、記事中には通塾の早期化がもたらす悪影響についても述べられている。

 「成績が悪くなり、塾に通えず学校も不登校になった」、「死にたいと思うことがある」という子もいるそうだ。品川のクリニックでは、そのような「受験うつ」になった子が週に2人は受診するようである。

 親が勝手に中学受験を期待し、子を強制することがあってはいけないが、上手く伸ばせる個性があれば早期の通塾は悪いことではないと思う。

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