ガクチカ - やっぱり王道が強い

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いわゆる’ガクチカ’、王道は。

学業面でガクチカが書けるとやっぱり強い!

 昨日のブログでは、採用型インターンシップの歴史について少し語った。インターンの開始は大学3年の春~夏の時期である。この時期から就職活動に邁進していると大学での勉強は疎かになってしまう。昨日のブログでは、その点についても少し触れている。

 企業が早期採用をすると学業が疎かになる、その傾向は明らかだ。大学で何かを極めるような部分は薄くなってしまい、企業はもともとある学歴に注目してしまう。結局就職もそれで決まるような方向性が見えてしまった。

 エントリーシート(ES)などで聞かれる「学生時代に力を入れたこと」、いわゆる‘ガクチカ’に関しても、大学での学業を語る人は少なく、スポーツやバイト、趣味といったものを書く人がとても多い。

 スポーツや趣味といったものは、大学入学前からやっていたもので語れる部分が多いのだろう。また、バイトに関しては、‘働く’と言う点で人事採用担当が共感しやすいものと考えているのかもしれないと感じた。

 しかし、‘ガクチカ’で最強なのはやはり大学での学業の部分であると思う。これは複数の企業の人事採用担当の方にお目にかかって聞いたことだ。最初は、そうなのかなぁと懐疑的だったが、話を聞くうちにそこが王道だという結論になった。

 大学での学業には、高校までと違う。“自分がやりたいことをやる”というのが基本だからである。高校時代までの、ある意味、基礎的で一般教養的な勉強から、自分の意思で一歩踏み出す部分があるからだと思う。この部分がしっかり述べられた‘ガクチカ’は王道で強いと感じる。

 でも大学3年から就職活動が始まってしまうと、そもそも‘極める’とか‘自分のやりたいことを見つける’ことすら難しくなってしまうのかもしれない。

 10月4日の日本経済新聞の朝刊35面に「学生生活の過ごし方 1年生編」(学びのツボ)という記事が掲載されていた。そこでは、大学時代に新たな目標、研究テーマにチャレンジする上で大切な授業の心構え、教室や図書館などの活用法が書かれている。

 とても初歩的な内容なのかもしれないが、大学の利用方法の基礎的なことが書かれている。ぜひ読んでもらいたい。

 一部、中高一貫の進学校では、「探求活動」といって自分の興味を持ったこと、分野について徹底的に調べ、研究し、発表する、という授業があったりする。そのような授業を受けた人は、きっと大学でも自分の研究分野をあっさりと決め、そこを極めることができるのかもしれない。

 私も、就職活動では学業面でガンガン押していった記憶が戻ってきた。

 自分自身の高校は「探求活動」のような授業はなかった。だからといって大学で方向性を見失ったということはない。目標が単純だがあっさりと決まったからだ。私は法学部で、3年からゼミナールに入室できた。その当時の民法の大家の大先生がいるゼミと、前任者が最高裁判所の裁判官へ任官することになり、同じ事務所の新進気鋭の弁護士が受け継いだゼミだ。この2つのどちらかの入室テストに受かる実力を付けようと目標を決めた。

 無事ゼミに入室できて4年の時はゼミ長をやった。ゼミは、毎週発表の準備で忙しかったが、とても実力がついた。いつまでに何を調べる、いつまでに文章をまとめておく、などのスケジュールの管理がとても上手くなった。ゼミをサボる人にあらかじめクギを刺したり、学祭の出し物を卒業生と決めたり、ゼミの運営自体も上手くなった。

 新学年の前には、ゼミの募集を行う。私はゼミの代表として、ゼミの魅力、法律を学ぶ意義について満員の大会堂でしっかり話すことができた。その年のゼミ入室試験は、その大会堂の大部分が埋まるほど人が集まった。

 私が就職活動をしたころにもESはあったが、最初のエントリーの書類として採用している会社は少なかった。ESにおいて‘ガクチカ’として書いた記憶はない。しかし、面接で聞かれたときはこのような学業に関する‘ガクチカ’を全面に出していった。

 ‘ガクチカ’で捏造に近いストーリーをこしらえるより、今すぐにでも何か新たな目標や研究テーマを決めるのもありなんじゃないだろうか。もう大学3年だからと諦めるより、今勉強中です!という形でもまだ間に合うのではないか。

 就職活動で、何か自分探しをしているような迷った就活生に会うと心苦しくなる。誰もあなたを決めてくれない、あなた自身があなたを設定し、能力をインストールしていくしかないのだ。

 ぜひ諦めないで前進を続けて欲しい。

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