この夏のインターンシップについて - いきなり採用内定相当は少ない

sunset, eiffel tower, nature-8327627.jpg 就活全般

 夏のインターンシップには参加しただろうか。今年から、インターンの中で一部採用活動をすることが公に認められ、「インターン採用元年」と位置づけられていることはみなさんご存じかと思う。

 では、実際に採用内定相当の約束のようなものをいただいた就活生がいるのかというと実はほとんどいないそうだ。特に大手の企業でそのような話は聞いていない。

 インターンに参加したけど、会社説明会を通して会社の歴史が詳しくなった、インターン先で就活友達ができた、だけで特に採用の話にはならなかったと嘆く就活生もいた。

 以前もこのブログで紹介したが、約20年前にも採用型のインターンシップは存在していた。当時は、早々に内定を出すと、就活生はその後も就職活動を続ける。結局他の大手に追加で採用内定をもらい、最初に内定を出したところがフラれるということが頻発していた。

 他に逃げないよう、やたらと連絡したり、拘束を強くしたりするのも逆効果になる。このあたりのさじ加減が難しいことは、その当時から言われているところである。

 明確に「あっ、これ実質採用内定だな」というような約束はほとんどしていないように思える。

 多いのは、インターン終了時に「来年、就職情報解禁後、こちらから連絡いたしますので、ぜひ本選考の方を受けてください。」とか、「インターンに参加した就活生の特別入社枠を設けてありますので、本選考にエントリーをお願いいたします。」というようなことを言われるパターンのようだ。

 最近会った就活生の中で、明確に「採用内定相当の約束」を交わした人がいた。彼は、理系で研究内容もその会社にぴったりだった。父親も同じ研究をされている方で、この会社に行くために生まれてきたような人材である。

 インターンシップの初日は、普通に他の就活生とグループディスカッションをしたそうだが、初日の最後別室に呼ばれ、翌日から他の就活生と別行動になったそうである。優秀な学生でもあるし、研究内容がその会社にバッチリ適合していたからであろう。会社の方も早期に確保すべき重要人材との評価だったのであろう。

 その会社のインターンについては、おそらく50人以上が参加していたそうであるが、そのような扱いを受けたのは自分だけだと思うと語っていた。

 夏期のインターンでそのような「採用内定相当の約束」をもらった学生は、優秀であるのみならずそれまで学んだ研究等が完全にその会社と合致しているような特殊な場合しかないのではなかろうか。

 東大、早慶の学生で、優秀な就活生でも夏期のインターンで「採用内定相当の約束」をもらったものは少ないようである。

 もうすでに「採用内定相当の約束」をしてもらった学生もSNS上ではいるようであるが、実際にはその学生も就職活動を続けるであろう。おそらくそのような約束をしてもらっても満足できないくらいの会社なのではないかと思う。これは、ちょっと失礼な言い方だったかも知れない。少なくとも他の会社を全く見ないで就職するには納得できない部分がある場合が多いのではないだろうか。

 現在、秋冬のインターンシップが行われている。夏期と比べ、より採用内定相当が出るのかは全く分からない。

 その会社にとっての特殊人材、重要人材の早期確保はミッションとして各会社あるだろうが、その他の普通の優秀な人材に関しては本選考へのエントリーを促すだけという流れが続くのではないかと思う。

 20年前のインターン採用で苦労したことを各会社は覚えているのかも知れない。いきなり内定相当をバンバン出していく方向性はないように感じる。

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